自律神経と食べ物について
2022.06.18 更新

簡単におさらいすると、自律神経には交感神経と副交感神経があって、その二つが相反しあって、身体の調子を整えています。で、現代日本では交感神経が優位になりすぎていることが多いので、副交感神経の働きを強める=自律神経と整えるという感じになっています。
自律神経の詳しい記事については、コチラをご覧ください。
ここからは、上にも書いたように今回は自律神経と食べ物についてです。
自律神経を整えるのに良い栄養素をまとめてみたので、参考にしてみてください。
・GABA
アミノ酸の一種で副交感神経の働きを促します。体内で作られてはいるけど年を重ねるごとに減っていくので、食事から補うと良いです。
トマトとか味噌や漬物などの発酵食品に多く含まれています。
・トリプトファン
必須アミノ酸で、セロトニンを生成するのに必要です。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれていて精神を安定させますし、睡眠にもかかわってきます。
ビタミンB6と炭水化物とともに摂ると効率がいいのでバナナが適任です。大豆や乳製品、雑穀、肉、魚などにも含まれています。体内では作れないので食べ物がら摂取しなくてはいけません。
・チロシン
必須アミノ酸でノルアドレナリンやドーパミンの原料になります。ストレス時の気分や認知に効果が見られます。摂りすぎるとシミの原因になるかもしれません。
糖分と一緒に摂ると効果的なので、バナナやリンゴなどから摂ると良いです。納豆やチーズなどの発酵食品にも多く含まれています。
・カルシウム
ミネラルの一種です。日本人は比較的よく摂れていると言いますが、マグネシウムとのバランスが大切なので、一緒に摂ると良いと思います。交感神経の働きを抑え、脳をリラックスさせる効果があります。ビタミンDによって吸収が促進されます。ビタミンDは日光を浴びることで作られます。
・ビタミンB6
アミノ酸の代謝を助けます。先述したGABA・セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリンはアミノ酸によって合成されるので、しっかり摂っておきたい栄養です。マグロやバナナ、ニンニクなどに多く含まれます。脂肪肝の予防にもなります。
・ビタミンC
免疫系や血管の健康にも関ります。ストレス下で急激に消費されるので、不調の原因になります。不調はさらなるストレスを生み出すので、積極的に摂っていきたい栄養素です。不足すると毛細血管からの出血や全身倦怠感、食欲不振などが起こります。
・ビタミンD
カルシウムの吸収や骨の成長促進など重要な役割を持っています。陽に当たることで生成されます。日焼けしない程度の時間を週2~3日で良いそうです。食事からとる場合は鮭とかカツオなど魚に豊富に含まれています。
逆に自律神経に悪い影響を与えそうな栄養素は、トランス脂肪酸・大量の砂糖・カフェインと言われています。
トランス脂肪酸は脳へのダメージがあると言われていますが、あまりよく分かっていません(心疾患リスクはあるそうです)。が、日本人はWHOが定める量よりもはるかに低い量しか摂取していないようなので、アブラ取りまくりな生活でもない限り、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
砂糖は大量に摂る事で体温を下げたり、血糖値があがりすぎたりしてしまいます。体温と自律神経は深い関りがあります。また自律神経失調症の人は血糖値が高いと言われています。適度な砂糖は副交感神経を刺激してくれるので、砂糖自体が良くないわけではありません。
カフェインは交感神経を刺激しますが、こちらもそんなに大量にとらなければ問題はありません。ただ夕方以降は副交感神経を優位にしてあげたいので控えた方が良いといえます。
抑えておくべき食材はありますが、基本的にはバランス良く栄養を摂るのが大切です。また"良い"と言われている食材や栄養素でも過度に摂るのはよくありません。
上記を参考に食事を見直してみるのも、自律神経を良い状態に保つのに役立つかもしれません。ご参考になれば幸いです。
投稿者: アット接骨院